帰省記1~悲劇の鉄橋はいま

  じいさまの初盆ということで、強制的に帰省を余儀なくされた私は、(てゆうか、
  普通帰省するやろう、あんた)などと自分に突っ込みを入れつつも、タダでは
  転んでは起きないぞ、と、一計を案じたわけで。

  まぁ、ぶらり一人旅の風景ですよ。

  新横浜 → 京都 → 福知山

  本当は18切符でフルに回るのが流儀なんだけど、いかんせん時間が無い。
  金にモノをいわせて、新幹線だ特急だで福知山までかっ飛ばして来た。

  福知山駅舎はもちろん初めて訪れたのですが、妙に小奇麗になっていて、
  どこにでもありそうなコンクリート駅だった。・・・おかしいなと、高架のホーム
  から周りを見ると、今まさに取り壊されつつある旧駅舎が見えた。
  昭和建築様式の駅舎が半端に壊されているのを見て心を痛める。
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  福知山 → 城崎温泉 → 餘部

  福知山からは、のんきな鈍行旅になる。青春18切符の一枚目を切ってもらった。
  城崎温泉ゆきは観光客がやたらと多く、雑然とした車内の雰囲気にいささか辟易
  しながらも、車窓を眺める。

  城崎温泉からさらに乗り継いで、餘部へ向かう。
  餘部鉄橋は、今から20年近く前の1986年12月28日に、「お座敷列車みやび」
  の回送列車が突風に煽られ転落するという痛ましい事故が起きた場所だ。
  実際、私もそのニュースをリアルタイムで見ており、日本航空機墜落事故と同じ
  くらいの印象が残っていたように思う。
  いつかは行ってみたいなと思っていたのだが、最近になって、「鉄橋の架け替え
  が行われる」という話を聞いて、一度は見ておきたいなと思い、今回の帰省行の
  中軸に据えたのだった。
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  餘部鉄橋を越えて、餘部駅に着く。
  二つ前の香住駅からオバちゃんを中心とした大量の団体が乗り込んできた。
  突然満員になる列車。なんなんだこれは!と思っていたら、鉄橋を越える場面で、
  「綺麗ね!」「凄いね!」「怖いね!」「パシャパシャ!」の嵐。
  あーあ・・・風情の欠片もねぇよ。
  その手合いの乗客は餘部駅でことごとく降りていった。なんかのツアーの客なん
  だろう・・・そして、駅のふもとには大きなバスが待っているのだろうな。
  次の列車まで2時間近く時間がある。

  あーあ、やってらんねー・・・。

  喧騒から離れ、餘部駅ホームの端に立つ。
  焼かれたコンクリートの熱気と、山の嵐気がただよう空間。
  夏はこうでなくっちゃという見本のような場所であった。

  北側には日本海が開けている。夏だからだろうか、ずいぶんと穏やかな海だ。
  山の緑と海の青さのコントラストが激しい。
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  とりもなおさず、鉄橋を見るため、駅を下る。
  この駅は地形的な都合もあってか、小高い山の上に位置しており、徒歩5分ほど
  の道のりを下ねばならない。この季節のこと、もちろん、汗だくだ。

  赤く塗りこまれた橋脚が見え始める。
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  ふもともまで下り、橋脚を仰ぎ見る。鉄筋を照らす日が力強く輝いている。
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  余りにも陽射しが強いのでこんな洒落写真も撮れます。
  車綺麗にしとってくれてあんがとさん!
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  海辺へ出る。
  海に向かって石の投げ方を教える父親とその娘。とてもいい雰囲気だ。
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  一時間半ほどの散策ののち、駅に戻ってきた。
  餘部鉄橋ごしに日本海を眺める定番の撮影スポットというものがあり、
  案内看板まで出ている始末。見透かされた行動に苦笑いをしつつ、もう少し上る。
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  ・・・なんだこの人の多さは('д`)
  三脚を立てたガチな人と、ハイキングのついで的な家族連れで賑わっている。

  正直、私は鉄道写真には強い興味は無く、むしろ、残された「昭和の遺構」という
  ものとじっくりと向かい合い、風景として切り取ることを信条としているのだ。
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  ・・・とはいうものの、せっかくなので、定番の構図で一枚は撮っておきましたよ。
  しかし、撮ったあとに見返してみても、なんら思うところの無いつまらない写真。
  誰もが撮る写真、同じ写真、、、私の中ではただの記録写真にしかあらず・・・

  餘部 → 浜坂 → 鳥取 → 米子

  撮影した列車は鎧駅で対向列車と交換する。
  その列車に乗り込んで、一路、鳥取、米子へと向かった。
  夕食は鳥取駅で、水戸黄門を観ながら煮魚定食を頂いた。

  米子駅前のホテルに投宿、ゆったりとした夜を過ごした。
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                             PENTAX *ist Ds / DA16-45 & DA21
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Commented by uyu77 at 2006-09-13 00:35
なにぃ、福知山だとぅ。
貴様、微妙に近い(?)ところまで来ていたのだな。

鉄道ファンの少年が喜びそうな写真。あつそうです、先生!

車窓から撮った写真、おもしろい。うちの車の窓は汚れているよ!!

石投げ父娘の写真は最高ですね。
贅沢な観光スポットにつれていきゃあいいってもんでもないよな。
こういう素朴な遊びって、絶対覚えてるねん。
教わった場所、そのときのオトンのセリフとかね。
海だけじゃなくて、右のほうに見える緑もgood!

大勢の人が移っとりますが、ナナメの線路を隔てて、
←青  緑→
というのが、おもろいです。ちゃんと日陰に陣取っているとこも
人々の平均年齢が決して低くはないことを物語ってる気がします。

赤い電車が入ることで、カラフルになった風景。
こういう絵のパズル、してみたいかも。1000ピースまでなら。
by yuzu_ponz | 2006-08-21 13:56 | チラシの裏 | Trackback | Comments(1)